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早期発見シリーズ


No.08 2003.09,10

日本人の死因別死亡者数のトップは“ガン(悪性新生物)”です。平成14年においても約30万人もの方々が亡くなられ、しかも、そのガンの中でも一番多いのが「肺ガン」。しかし、この肺ガンは早期発見さえできれば完治する病気なのです

■死亡率が一番高い「肺ガン」

肺ガンとは肺から発生するガンの総称で、ガンの種類によって「腺ガン」「扁平上皮ガン」「大細胞ガン」「小細胞ガン」の4つに分類され、中でも「腺ガン」と「扁平上皮ガン」の2つが全体の8割を占めています。1993年以降、肺ガンは男性のガン死亡率の第1位で、女性でも大腸ガンに次いで第3位になっています。その原因としてタバコの害が叫ばれ続けているにもかかわらず、喫煙者は減らず、若い女性はむしろ増えているのが現状です。

ヘリカルCTの登場で、早期発見が可能に!!

ひと昔前は胸部レントゲン撮影でしか調べる方法がなく、肺や気管支、骨、動脈、静脈、心臓、縦隔などがひしめきあっている20cm以上もの厚さの胸部に阻まれ、1cm以下の肺ガンが見つけられませんでした。結果、成長が早く転移しやすい肺ガンは発見されたときにはすでに手遅れの状態というのがほとんどだったのです。しかし、胸部CTスキャンの登場によって初期の肺ガンが見つけられるようになりました。中でも、わずか3分でCT写真が撮れる「ヘリカルCT装置」が開発されたことで、肺ガンの発見率が従来の5倍ほどに伸びたのです。

■早期の肺ガンは簡単な手術でOKだが…

ヘリカルCTにより早期発見された1cm前後の肺ガンで、リンパ節への転移がまったくない場合、まだ一般的ではありませんが胸に小さな穴を開け、内視鏡(胸腔鏡)だけで患部をすべて取る方法があります。これは30cm以上も皮膚筋肉を切る開胸手術に比べて、術後が非常に楽で、今後広く普及する可能性が高いといえます。
とはいえ、肺ガンは他のガンに比べると性質が悪く、進行の速いガンの代表格で最も早い段階で見つけたガンであっても5年生存率は70〜80%です。つまり、生存率を高めるには、早い段階で肺ガンを見つけなければならないのです。そのため、年1回の人間ドック健診が必要不可欠なのです。

【資料】
自覚症状が出る前に「ガンの芽をつんでしまう本」(松木隆央著、青春出版社刊)

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