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早期発見シリーズ


No.10 2004.01,02

胃ガンは、日本人に昔から一番多く発生しているガンです。昔は小さい胃ガンを見つけることはできず、発見しても進行ガンの場合がほとんどで、手術で腹部を大きく切り開いて胃を切除するしか方法しかなく、残念ながら厳しい結果に終わることが多かった病気です。しかし、現在では検査も治療も発達し、早期で発見できれば開腹手術すら必要ないこともあるほどなのです。

■早期発見なら開腹手術以外の方法も

胃の検査法には2種類、昔ながらのバリウムを飲む方法と胃カメラを用いる方法があります。最近ではバリウム検査の精度が上がり、ガンを早期に発見できるようになりました。また、現在の早期胃ガン治療は、程度によって治療法が異なってきます(図表参照)。
胃の粘膜下層までにガンがとどまっている場合は「早期ガン」、それ以上進んだものが「進行ガン」となります。ごく初期の胃ガンで、A期の段階のものはEMRという内視鏡だけでガンを取り去ることが可能です(内視鏡的粘膜切除術)。B期のガンでは、腹部に2cm程度の穴を4カ所開け、腹腔鏡という内視鏡を使用することでガンを取り去ることができます。Cの段階まで進行すると開腹手術を行いますが、分岐点前のガンなら97%、実質的には100%完治します。
しかし、問題は分岐点以後では治癒する確立は少なくなってしまうということ。とはいえ、胃ガンはガンの中でも比較的性質のいい方で、進行ガンでも5年生存率はさほど悪くはありません。肺ガンなどに比べて治りやすいといえるでしょう。

■人間ドックで見つかったほとんどは“早期”のガン

当クリニックの人間ドックで発見された胃ガンの82%は早期ガンでした。さらにその80%が粘膜だけのガンで、これは定期的に人間ドックを受診する方が多いからこその数値といえます。つまり、自覚症状が現れてガンが発見された人は、すでに“進行ガン”ということが多くなるのもやむを得ないことなのです。
しかも人間ドックを受ける人に比べ、受けない人の幸運の確率はさらに低くなってきています。なぜなら、優秀な市販役や胃腸薬が登場しているから。薬で痛みを消してしまうと、そこにガンが隠れていてもわからずに進行してしまうのです。「医師に相談して服用」という注意書きがありますが、最低限守ってほしいものです。

【資料】
自覚症状が出る前に「ガンの芽をつんでしまう本」(松木隆央著、青春出版社刊)

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