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早期発見シリーズ


No.13 2004.07,08

昭和56年以降、死因順位の不動の第1位は悪性新生物(ガン)です。年間約30万人もの方々が亡くなっています。部位別に見ますと女性の第5位は子宮ガン。この子宮ガンは「頸部ガン(子宮頸部ガン)」と「体部ガン(子宮体ガン)」に大別され、主に子宮の頸部、膣に接する箇所にできる頸部ガンがほとんどです。しかし、ここ20年ほどの間に体部ガンが子宮ガン全体に占める割合が増えてきています。

■子宮頸部ガン

頸部ガン発症が最も多いのは40〜50歳代ですが、近年、若い女性にも増える傾向があります。このガンは初期には症状がほとんど出ないので、やはり子宮ガン検診を受けるのが最善の方法です。また、産婦人科の妊婦健診で発見されることも少なくありません。
この頸部ガンになりやすいのは、性的パートナーの多い人、10代で性体験があり、妊娠、分娩の経験がある人などです。逆に性体験の少ない女性には頸部ガンがほとんど見られないのも特徴。年間約5000人もの方が子宮ガンで亡くなられていますが、昔に比べると非常に少なくなってきています。これは、早期ガンの段階での治癒率がほぼ100%に近いからなのです。検診も頸部から細胞を少し取るだけの簡単な検査なので、ぜひ子宮ガン検診等を受診しましょう。

■子宮体ガン

子宮体ガンも40歳以下で発症することは稀でしたが、最近は若い人にも見られるようになってきました。このガンは、症状が出にくく、発見しにくいガンとされてきましたが、近年の超音波検査の普及で発見率が高くなってきました。また子宮体ガンは、子宮腔内にとどまっている期間が長いこと、患者の約80%が閉経後ということから、子宮を取り除くことで完治に結び付けやすいのです。主にかかりやすい人は、閉経後の人や高血圧症、肥満、糖尿病、不妊症の人などです。ほとんどが不正出血を伴いますので、閉経後の出血は必ず検査するようにしましょう。

【資料】
自覚症状が出る前に「ガンの芽をつんでしまう本」(松木隆央著・青春出版社刊)

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