No.09 2003.04
春は胃・十二指腸潰瘍が多発する季節です。子供の受験・就職、人事異動による昇格・降格・転勤など、ストレスの素になる事柄が集中するからでしょう。潰瘍の90%はストレスです。強烈なストレスは一夜にして紅顔の美少年を白髪の老人に変える力をもっています。またそれほど強いストレスでなくても、それが続けば多くの病気を作り出します。
しかしこの世はストレスの海。ストレスから逃れて暮らすことは不可能です。そうなると、しっかりしたストレス対策、予防と治療が大切になります。今回は、そのポイントをご紹介しましょう。
【Point1】生きがいと情熱をもって暮らそう
同じ苦労でも、やりがいがあるのとないのでは、疲れ方が違います。やりがいをもって事にあたれば、ちょっとしたストレスなど跳ね返せます。
【Point2】ユーモアをもとう
ユーモアはストレスに対する最高の予防策・治療策といってもいいでしょう。物静かで生真面目、あるいは気難しく、声を上げて笑った記憶がないという人でも、笑う回路は誰でももっているはずです。この景気が悪いときに笑っていられないというのは逆です。そういうときこそ、努力してでも笑って気分を変え、ストレスを解消しましょう。
【Point3】広い趣味をもち、交際範囲を広げよう
ゴルフ、テニス、水泳などのスポーツ、競馬、碁、将棋などの勝負事、絵画、音楽、陶芸などの芸術等々、どんなことでも、我を忘れて打ち込める趣味はストレスを忘れさせてくれます。また、生まれ・育ち・趣味・職業・年齢等の異なる友人をもつことで、新しい刺激が得られ、気分を変えることができます。
【Point4】ストレスをためない
それでもやってくるストレスは、できるだけ早く、できればその日のうちに、遅くも1週間以内に解消することが大切です。
【Point5】自分にあった解消法をみつけよう
趣味といっても、ストレス解消のために無理して始めるのでは逆効果。あくまで好きなことをみつけましょう。女性なら長電話、井戸端会議、ショッピングでもいいし、男女共通なものでは、酒、カラオケ、仲間と馬鹿騒ぎなど、なんでも良いのです。いろいろ試みながら、自分の性格に合った解消法をみつけましょう。
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