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早期発見シリーズ


No.11 2003.06

初老期うつ病が増え、社会問題になっています。とくに6月は、梅雨空に心が沈みがちなり、うつ病の発生が多くなります。とくに理由がないのに、仕事にハリがなくなる。会社の人間関係が嫌になり、好きな酒すらまずく感じられる・・・。こんな不機嫌が高じたものが、“仮性うつ病(精神病ではない)”と考えられます。そこで今月は“うつ”の克服法をご紹介しましょう。

【Point1】「人生は2回ある」と考えよう

初老期には、多くの人が何となく“うつ”を感じるようになります。目前の定年、健康への不安、経済的な不安、老いへのやるせなさ、等々。“うつ”にならない方がおかしいのかもしれませんが、あまり深刻になると、老化がすすみ、ボケの原因にもなります。そこで、発想の転換をしましょう。「人生は2回ある」と考えるのです。これからを“新たな人生のスタート”と位置付け、積極的に生きることで、明るい未来が見えてきます。

 

【Point2】「余生」は「余りものの人生」ではない

かつて人生50年の時代は、還暦を迎えられれば上出来でした。子どもも成長し、定年を迎えた後は、2〜3年しかありません。まさに、余った人生でした。しかし現在は、人生80年。仮に60歳で定年を迎えても、その後の人生は20年もあるのです。一生のなかで少なからぬボリュームなのですから、心豊かに、大切に生きましょう。

 

【Point3】「70点をとったら大満足」と考えよう

では、心豊かに生きるにはどうしたらいいのでしょうか。それには小さな哲学が必要です。それは「70点をとったら大満足」と思うことです。第一の人生では、家族や会社、社会のために、100点満点を目指して懸命に生きてこられたことでしょう。しかし、第二の人生を迎えるころからは70点主義に切り替えることです。人は生きていること自体、すばらしいことなのです。そう考えると、自分にも他人にも寛大になってくるのではないでしょうか? このように、小さな幸せに満足する心がもてたら、もはや、あなたには“ハートリッチな人生”が半ば、約束されたようなものです。

 

【Point4】心のカビにご用心 

じめじめした季節には、心の中までカビが生えます。生き甲斐・情熱・ユーモアの心を忘れず、この時期こそ、種々の集まりや活動に積極的に参加したり、アスレチックジムで運動不足の解消、映画、音楽会、芝居見物等にもまめに出掛け、心のカビを取り除きましょう。

*松木康夫院長の新刊『余生堂々―60歳から始まる黄金の人生』もあわせてお読みください。

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