No.25 2004.08
“日本の夏”は温度、湿度ともに高いため、不快指数が上がり、過ごし方によっては夏バテになりやすいもの。しかし、されど夏バテ、体力や抵抗力が極端に低下することで、思わぬ大病を患ってしまうことも少なくありません。そこで今回は、この夏バテの適切な対策を考える上で必要なメカニズムを考えてみましょう。
【Point1】“エネルギーの消耗”が大敵!
同じ運動でも環境の違いによってエネルギーの消耗度は変わります。たとえばマラソンを例に取ると、温度が1℃、湿度が数%違うだけでも記録に大きく影響が出てしまうのです。つまり、満員電車の通勤でも、他の季節に比べ真夏ではエネルギーが倍近く消耗し、疲労が倍増してしまうのです。
【Point2】“栄養の不足とアンバランス”が大敵!
真夏の暑さで食欲がなくなるのは常。当然、ざるそばなどのアッサリ系の食事が増えてしまいがちです。しかし、摂取カロリーの不足にはじまり、ビタミンや必須アミノ酸などが不足して疲れやすくなり、一層食欲がなくなるという悪循環に陥りがちになってしまいます。結果、“夏ヤセ”という不健康な消耗状態に陥ってしまうのです。
【Point3】“水分とミネラルの消失”が大敵!
真夏のゴルフ・ワンラウンドで失う水分は、なんと約2〜3リットル。しかも水分だけでなく、塩分を中心としたさまざまなミネラルも失われているのです。つまり、脱水とミネラルの不足は身体の抵抗力を落とし、強い疲労感、脱力感、無力感を引き起こしてしまいます。
【Point4】“睡眠不足”が大敵!
熱帯夜が続くとなかなか寝付けず、眠りも浅くなりがち。眠ることで疲労を取らなければならないのですが・・・、知らず知らずのうちに疲れがたまってしまうのです。
【Point5】“夏の病気”が大敵!
以上の4つに加え、5つ目の理由として“夏の病気”が挙げられます。寝冷え、食中毒、下痢、夏風邪、冷房病、日射病・・・等々。これらの病気にかかることで、肉体の疲労が一気に進み、そして“夏バテ”が完成するのです。
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